プログラマーを目指そうと考えたきっかけとして、そう考えられた方も少なくないのではないでしょうか?
かく言う私も、暮らしに役立つwebアプリを自作してみたい!と思い、紀伊国屋書店のプログラミングコーナーに足を運んだのがプログラミングの世界へのスタートでした。
今回はそんな駆け出しプログラマーさんの学びたい言語を見つけるきっかけになればと考え、アプリ開発で使用されている言語を、一気読みできるよう10選でまとめました!
- 3つのアプリの種類
- それぞれのアプリの特徴は?
- webアプリ
- ネイティブアプリ
- ハイブリッドアプリ
- アプリケーション開発に最適な言語とは?
- Webアプリ開発言語の一例
- Java
- JavaScript
- Python
- Ruby
- Go言語
- ネイティブアプリ開発言語の一例
- C言語
- C++
- C#
- Kotlin
- Swift
- 結局アプリ開発にはどのプログラミング言語を選ぶべき?
アプリケーションの種類や主なプログラミング言語の種類と特徴をピックアップし、それぞれの相性を詳しく紹介!
スマホアプリやクラウドアプリなど、「アプリケーション(以後アプリ)」といってもその種類はいくつか存在します。
同様に、アプリの組み立てに欠かせない「プログラミング言語」も数が多く、開発したいアプリによって適した言語は大きく異なります。
このブログを読むことによって、自分の開発したいアプリはどのアプリケーションのくくりになるのか?そしてそれに対してどの言語を学ぶべきか?
この疑問に対して答えを出すことができるでしょう。
アプリ開発をする際は、アプリとプログラミング言語の種類を把握して、相性の良い組み合わせを探ることが大切です。
まずはしっかりと、アプリとはなんなのか?そして言語ごとのそれぞれの特徴はどのようなものなのか?それを把握していきましょう。
3つのアプリの種類
アプリ開発に最適なプログラミング言語を見ていく前に、まずはアプリにどのような種類があるのかについて理解していきましょう。
種類 | 概要 | 主な特徴 |
Webアプリ | Webブラウザ上で操作可能なアプリ | 場所を選ばずにどこでも使用可能 デバイスやOSに左右されずに使えるが、ネット環境がなければ使用できない |
ネイティブアプリ | スマホやPCなどのデバイスにインストールして使用するアプリ | 読み込み速度が早く動作が快適 デバイス固有の機能を使いやすい 開発期間やコストがかさみやすい |
ハイブリッドアプリ | Webアプリとネイティブアプリの強みを組み合わせたアプリ | ネット環境があればどこでも使える デバイス固有の機能も使用可能 ネイティブアプリより動作が重くなりがち |
アプリの種類として、大きく3つに分けられます。
ひとつはWebブラウザ上で操作できる「Webアプリ」、もうひとつはデバイスにインストールして使用する「ネイティブアプリ」、残りのひとつはWebアプリとネイティブアプリの特徴を兼ね備えた「ハイブリッドアプリ」です。
それぞれのアプリが持つ特徴を以下でご紹介していきます。
それぞれのアプリの特徴は?
Webアプリ
その名の通り、Webブラウザ上で操作できるアプリのことをWebアプリと呼びます。
SNSアプリや商品の売り買いができるECサイトアプリは、皆さんが想像しやすい代表的なWebアプリです。
Webアプリは、インターネット環境があればスマートフォンやPCなどのデバイス、またはOSを問わず(非対応端末がある場合は除く)すぐ使用できるのが大きな特徴です。
逆に言えば、使用にインターネット環境が必要となるので、回線速度によって動作が遅くなるデメリットもあります。
ネイティブアプリ
ネイティブアプリは、スマホやPCなどのデバイスにインストールして使用するアプリ全般を指します。
いわゆる一般的に人々が「アプリ」と呼んでいるものに対してですね。
インストールをして使用をする分、読み込み速度が早いという特徴を備えています。回線の速度に影響されずに操作できるものもあるので、その点はネイティブアプリの大きなメリットと言えるでしょう。
一方で、ネイティブアプリはリリースの際に、アプリケーションストアの検閲や審査をパスする必要があったり、課金手数料がかかったり、開発期間とコストがかさみやすいデメリットもあります。
ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリとは、Webアプリとネイティブアプリの強みを組み合わせたアプリのことです
各OSで利用できる「WebView」という機能を使って開発ができるため、OSやデバイスの種類を問わず使用できること、インターネット環境があればすぐに使用できる手軽さや、デバイス固有の機能(カメラ・位置情報など)も使用できる自由度の高さが特徴です。
ハイブリットアプリは低コスト、短期間でアプリを開発しやすいので、早急のリリースが必要な場合や、コスト削減しないといけない時に便利です。
自社ホームページやECサイトをアプリで表示できるようにしたり、店舗の会員システムをオンライン化したりなど、既存コンテンツを大きく活用できる場合にハイブリットアプリは適している開発方式です。
アプリケーション開発に最適な言語とは?
以下では、先に紹介した「Webアプリ」と「ネイティブアプリ」に分けた上で、アプリ開発でよく使用されるプログラミング言語の種類を解説していきます。
それぞれの特徴を把握しておけば、開発したいアプリケーションに合わせた言語を選びやすくなりますので、覚えていきましょう。
Webアプリ開発言語の一例
言語 | 特徴 |
Java | OSにかかわらず実行できる上、セキュリティ性が高い。動きのあるコンテンツの開発に適した言語 |
JavaScript | Webページに動きをつける際に使用される言語。動画サイトやSNSサービスなど幅広く使用される |
Python | 統計処理やデータ分析を得意とする言語。AI開発や業務アプリ開発に向いている。クリスマス前後に趣味の延長で開発された言語 |
Ruby | コードの書きやすさと読みやすさが特徴の日本生まれの優れた言語。ECサイトやブログサービス向きの言語 |
Go言語 | Googleが開発したプログラミング言語。シンプルかつ高速な処理が可能なプログラミング言語で、モバイル向けのアプリやクラウドアプリにも最適 |
上記のように、Webアプリの開発で使用されるプログラミング言語は、JavaやJavaScript、RubyやPython、Goなどが挙げられます。
Java
とくに有名なプログラミング言語のひとつです。
IT市場を牽引するGoogleが開発に用いる三大言語(Java、C++、Python)の一つとしても知られています。
アプリ開発に必要なライブラリやサンプルも多く公開されているのも特徴です。
Javaの最大の魅力は、OSへの依存度が低いことです。WindowsやAndroid、iOSを問わず同じプログラムを動作させられます。また、仮想マシンの内部で実行されるため、セキュリティ性の高さを重要とするシステムを開発する点も優れた言語です。
デメリットとしては、高性能な分、他のプログラミング言語よりもコーディングに関するルールや難しい記述が多く、習得の難易度は高い部類に入る言語であり、独学では挫折してしまう人も少なくありません。
大規模な開発に適している反面、小規模なシステム開発にはあまり向いているとはいえません。Javaの魅力である拡張性を活かしきれず、開発工数のみが増えてしまう可能性があります。
JavaScript
HTMLとCSSを連動させ、Webページにアニメーション(静止画の動きを付ける)を付けるプログラミング言語です。
JavaScriptを使用することで、表示されている画像に動きを加えたりマップ機能やポップアップ機能を追加したりといったことが可能になります。
【動きを加えたコンテンツを造れるプログラミング言語】と覚えましょう
JavaScriptはデスクトップのコンピューター・携帯電話から、スマートテレビ、最新モデルの車に至るまで、ほぼ全てのデバイスにJavaScriptが相当使われています。私たちがウェブ検索をしたりコンピュータに囲まれた生活を送る上で、かなり欠かせない言語でもあります。
Python
Python(パイソン)はAI開発で注目されている比較的新しいプログラミング言語でありながらも、認知度、使用度がうなぎのぼりのプログラミング言語です。
短い行数でコードが書けるため読みやすく、他の開発言語との連携も可能なオールマイティな言語。
AI開発に加え、統計処理やデータ分析を得意としているのもPythonの大きな特徴。その機能を活かしたAI開発や業務アプリ開発が可能です。
また、Pythonで開発されたアプリとしてInstagramやYouTubeなどがあります。
SNS最大手、動画コンテンツ最大手のアプリもPytionを使用していることから、人気度がどんどん高まっている言語です。
Ruby
宝石の「ルビー」からその名が付けられたRubyは、日本人技術者のMatzこと「まつもとゆきひろ氏」が開発したプログラミング言語です。
コードがシンプルで簡潔なため、初級者〜上級者のプログラマーまで、幅広く適している言語です。
フリーソフトウェアとして公開されており、無料での使用はもちろん複製や仕様変更、再配布も可能です。ブログやSNS、ECサイトなど様々なWebアプリ開発の場面で使用されています。
こちらも人気がどんどん上がっている言語で、とりわけWebアプリケーションフレームワーク【Ruby on Rails】の人気に起因しているかと思います。
フレームワークとは、本来白紙の状態で一からコードを書いていかないといけませんが、それをせずとも簡単なコード入力だけでテンプレートのようにその機能を使用することができるツール。
RubyのWebアプリケーションフレームワーク、Ruby on Railsで作られた有名なWebアプリとして、クックパッドや価格ドットコムなどがあります。
Go言語
Go言語は検索エンジンで馴染み深い、Googleが開発したプログラミング言語です。
2009年に開発、2012年にリリースされた比較的新しいプログラミング言語ですが、シンプルで記述しやすいコードと処理速度の速さが高い評価を得ています。
この処理速度が早いという特性から、GO言語はサーバー開発の現場で特に重宝されているのが特徴です。
「AndroidやiPhone向けのアプリケーションを作りたい!」というケースにおいても、配布されているGo mobileやGo Cloudなどのアプリ開発に役立つツールを活用すれば、手軽な形でモバイル向けのアプリケーションを作ることが可能なため、注目されている人気言語です。
Go言語で作られた有名なアプリとして、メルカリやGunosy (グノシー)などがあります。
ネイティブアプリ開発言語の一例
言語 | 特徴 |
C言語 | 1972年に開発され、高い凡庸性と処理速度の速さを備えた歴史ある言語。基幹システムやゲームアプリなど幅広い開発に対応可能 |
C++(シープラスプラス) | C言語の機能を拡張した言語。スマホアプリやロボット技術の開発まで、多彩な開発に採用される |
C#(シーシャープ) | 2002年にマイクロソフトからリリースされた、上記2言語同様、C系言語の一つ。Windows向けのアプリ開発に適している |
Kotlin | Kotlinは2011年に登場した新しいプログラミング言語で、Googleは2017年にKotlinをAndroidアプリの開発言語としてサポートすることを公式に発表 |
Swift | 2014年にApple社が開発したプログラミング言語で、iOSとMacOSに対応したアプリケーション開発に適応している。 |
C言語をはじめとした、ネイティブアプリによく使用される5つの言語を紹介します。
C言語
C言語は、1972年に誕生した古株のプログラミング言語です。現在は、開発元であるアメリカ国内のみならず世界中に普及しているほか、「C++」や「C#」のようにC言語から発展したプログラミング言語も数多く存在します。
メモリ領域の管理や、ポインター演算、ビット毎の論理演算など、ハードウェアに密着した処理がしやすいのが特徴で、組み込みソフトやスマホのアプリケーション、ゲーム開発といったソフトウェア開発の分野においても、C言語は利用されています。
対応できる範囲が広い、汎用性に優れたプログラミング言語だといえるでしょう。
命令が細かく難しいこともあり、通常AndroidアプリなどはJavaが使われるのですが、その処理速度の速さから大量のユーザーのアクセスや大量のデータの処理がある場合に使用されることがあります。
C++
C言語の機能を拡張した、上位互換性のあるプログラミング言語です。
C言語にオブジェクト指向を加え、より効率よくプログラミングできるように作られています。
C言語と同じく高度な処理能力を持ちつつ、C言語を上回る自由度の高さも備えていることから、Java、C、pythonに次いでシェア率の高いプログラミング言語です。
スマホアプリの開発をはじめ、IoTのソフトウェアやロボットの制御システム、大型の業務管理システムなど様々なジャンルの開発に用いられているのが特徴です。
世界的に利用されているWEBブラウザ「Chrome」もC++で開発されており、Chrome内の拡張機能であるプラグインもC++によって作られています。
C#
2002年1月にVer1.0がマイクロソフトからリリースされたC系言語(C言語、C++)の一つで、Javaの設計を踏襲する形で作られたプログラミング言語です。
Windows向けのネイティブアプリ開発に適しているという点があり、業務アプリケーション開発に適しているほか、ポータルサイトや検索エンジンサイトの開発も得意です。
Unityというゲームエンジンを使うことでゲーム開発も行えるのがC#の特徴です。Unityはユニティー・テクノロジーズ社が提供するゲーム開発プラットフォームであり、3Dゲーム開発の手軽さと物理エンジンが有名です。
Windowsサーバ上で動作する業務用アプリ開発はもちろん、スマートフォン向けのアプリ開発やAR、VRの開発マイクロソフトが運営するポータルサイト「MSN」や、検索エンジン「Bing」は、このC#で構築されています。
Kotlin
Kotlinは2011年に登場した新しいプログラミング言語で、Googleは2017年にKotlinをAndroidアプリの開発言語としてサポートすることを公式に発表した言語。
Javaのプログラムが冗長になりやすく安全確保が難しいという難点に対し、「もっと簡潔で安全性の高いプログラミング言語が必要」というニーズから、JVM上で動作しJavaとの互換性を有する言語が登場していきました。そうした言語をJVM言語と言うのですが、このKotlinがJVM言語です。
Kotlinで作成できるものの代表といえばAndroidアプリです。Androidオフィシャルサイトでは、キャラクターがKotlinでの開発を推奨しています。
日本企業でKotlinを使用している主な企業はYahoo!(Android版Yahoo!ニュースアプリ、GYAO!など)、LINE(Android版LINEアプリ、LINE LIVEアプリ)、サイバーエージェント(Abemaなど)でもKotlinが使われています。
Swift
Swiftは、Apple社が開発した新しいプログラミング言語。iOSやMacOSアプリ開発の現場で主流となっており、日本人の半数がiPhoneを使用している昨今、とても注目を集めています。
Swiftはプログラムの高速な処理を可能とする言語で、プログラム実行速度が速い=アプリが軽快に動作するため、開発時の確認作業もスムーズに行なうことができます。
Swiftはコンパイル言語のため、コンパイル時に、バグの原因となるコードを自動で見つけ出してくれるため、バグや不具合を最小限に抑えることができることも特徴です。
Swiftが開発された後のiOS・MacOSアプリのほとんどがこの言語で作成されているようです。
結局アプリ開発にはどのプログラミング言語を選ぶべき?
幾つかの言語を紹介してきましたが通り、プログラミング言語は言語ごとに「得意とする分野」が大きく異なります。
とはいえ、一概に「この言語が優れている」と言い切るのも困難です。これは、プログラミング言語には数百以上の種類があり、それぞれが違う特徴や強みを持っているためです。
したがって、開発案件の内容と各プログラミング言語が持つ特徴を把握した上で、相性の良い組み合わせを見極めることが大切です。たとえばiOSアプリの開発には「Swift」、Androidアプリの開発には「Kotlin」のように、OSとプログラミング言語の相性を考慮するのも有効となります。
そして第一に、まずは自分の作りたいアプリは今現在、存在しているどのようなアプリに近いのか、それを把握することも重要ですね。それにより、どの言語を選ぶのがいいのかおのずと把握できます。
正直、今までに全く似て非なるものがないアプリは、おそらく滅多に生まれるものではありませんので。
私自身、自分のwebアプリを作ってみたいとも思っているので、フロントエンドのHTML/CSS、JSはもちろん、バックエンドのPHPやRubyといった言語も勉強しました。
もちろん、今なお学習と実践は継続中です。
皆さんもどのようなアプリを作りたいか。ゲームが好きなのか、暮らしに役立つものを作りたいのか、しっかり考えて学ぶべき言語を見極めましょう!
また、学ぶべき言語が決まったら、グダグダとググるよりも早急に学習・実践に取り組みましょう!
机上の学習ばかりしたところで、実際に手と頭を動かし実践をしないと絶対に覚えられません。
世の中にはプログラミング学習コンテンツがたくさんあります。
PCとインターネット環境があれば今日からでも始められるのがプログラミングです。
さっそく自分の作りたいアプリ開発に向けて学んでいきましょう。
一部プログラミング学習コンテンツをまとめています。是非参考にしてください。
【プログラミング初心者向け】独学でも挫折せず楽しく学べるおすすめのプログラミング学習方法5選!
それでは、よいプログラミングライフを!
アプリを自分で作ってみたいなぁ………。