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【Illustrator】印刷データの入稿方法と注意点を紹介

PC

デザイン業務では必ずと言っていいほど使用されているAdobe Illustrator(アドビ イラストレーター)


その中でも広告業務に携わっている場合、印刷会社や、プリントパックなどのネット印刷などに入稿する機会もあるかと思います。


今回は広告デザイン業界に入ったばかりの方や、チラシデザイン担当に携わることになったばかりの方向けに、『印刷データの入稿方法と注意点』をご紹介していきます。

目次


カラーモードはCMYK


まずは基本設定である『カラーモード』


カラーモードには【CMYK】【RGB】があります。


まず【RGB】ですが、Red (赤)、Green (緑)、Blue (青)の三つの原色を混ぜて、幅広い色を再現する加法混合の一種です。
これらの色を混ぜ合わせれば混ぜ合わせるほど明るい色へと変化していくため、『加法混合・加法混色』と呼ばれます。


主にWeb上で表示する広告に適用します。


そして【CMYK】ですが、Cyan (シアン)、Magenta (マゼンタ)、Yellow (イエロー)、Key plate(黒、墨)から頭文字1文字ずつ取ったものになり、これらは混ぜれば混ぜるほど暗い色へと変化していくため、RGBとは逆の『減法混合・減法混色』と呼ばれます。


通常のカラー印刷の多くがこの4色で印刷されます。
ですので、今回の議題であるチラシ広告の入稿は【CMYK】ですることになります。
間違えないようにしましょう。


カラーモードは後から変更もできますが、最初で設定しておくことがベターです。
制作物によって適宜設定しましょう。

カラーモード

カラーモード

印刷会社かネット印刷かで裁ち落としを設定する


もう一つの基本設定である【裁ち落とし】


裁ち落としは仕上りサイズに対して色や写真などを用紙の端まで印刷したい場合に、仕上りサイズよりも大きめに絵柄を配置する領域をいいます。

裁ち落とし


通常、印刷物は仕上がりサイズより大きな印刷用紙に印刷を行い、まとめて断裁機で断裁します。
その時に発生するわずかな『ズレ』によって、印刷物は仕上がりのラインの外側で断裁されてしまう場合があります。


ですので、色や写真が裁ち落とし領域まで入っていないと、印刷物の白地が入る場合がありますので、そのような多少のズレにも対応するためにも設定が必要になります。


基本的に裁ち落としは3mm程度設定しておくことがベターです。
ちなみにですが、断裁による文字の欠けを防ぐためにも、仕上りよりも3mm程度内側に配置して作成することもおすすめします。


裁ち落としの設定は後からでも変更できますが、最初に設定がありますのでしておきましょう。

裁ち落とし


逆にプリントパックなどのネット印刷の場合、裁ち落としがいらない場合もあります。
入稿先によって適宜使い分けましょう。

画像は埋め込む、もしくは添付必須


次に入稿前に確認をするべき事項として、配置した画像やイラストの処置です。


通常、画像等は配置する際にリンク付けられます。
『××というフォルダの〇〇というjpgファイルです』といった感じです。
ですので、例えば配置した画像の元データを別フォルダに移すと『リンクファイルが見つかりません』となります。

リンク欠損


そして、そのままのデータで入稿してしまうと、データの欠損で入稿先には崩れた画像が表示されることになるので、印刷にかけられなくなります。


ですので、入稿する際は配置した画像等のファイルも一緒に入稿することを忘れないようにしましょう。


もしくは、事前に画像の埋め込みをおこなっておきましょう。
画像を埋め込んだ場合、データ自体が重くなってしまいますが、リンクの欠損や画像も入稿することを考えずにすみます。


画像の埋め込みの方法ですが、まずは埋め込みたい画像を選び、【ウィンドウ】→【リンク】を選択します。

リンク


選択した画像の右側を見ると、リンクされているかどうかがわかります。

リンク


ちなみに今は真っ黒なので埋め込まれている状態です。もしもリンクがついていたら、矢印の先みたいなマークがついています。
その際は右上のハンバーガーメニュー(三のようなマーク)をクリックして、その中から【画像の埋め込み】を選択して埋め込みましょう。


初心者が入稿した時に慌てるあるあるになりますので、入稿時は注意して行いましょう。

文字のアウトライン化


最後に、『文字のアウトライン化』を忘れないようにしましょう。
アウトライン化は、簡単に言うと文字を図形化することです。


ではなぜ、文字をアウトライン化する必要があるのか?


使用しているPC (OS)の環境下で、使用できるフォントの種類などが変わってきます。
となると、自分のPC以外で操作した時に対応したフォントでは無く文字化けしてしまい、考えていたデザインとは違うものになってしまうかもしれません。


そのために必要なのが、文字のアウトライン化です。
図形にすることによって、例えその種類のフォントに合っていなくても文字が崩れることがありません。


アウトライン化は【書式】→【アウトラインを作成】でアウトライン化することができます。

アウトライン化


文章ひとつひとつを選んでアウトライン化するのは面倒なので、全てを選択( ⌘+A 、WindowsはCtrl+A)のあとに、アウトライン化(⬆︎+⌘+O、WindowsはShift+Ctrl+O)すると一気にアウトライン化できます。


アウトライン化をする前にひとつ注意点です。
アウトライン化をした後ファイルを閉じてしまうと、その後アウトライン化を解除することができなくなります。
ですので、アウトライン化する際はアウトライン化用のファイルを作成することを忘れないようにしましょう。

送る時はギガファイル便を活用しよう!


これは別に注意点ではありません。


Illustratorのデータはかなり重くなります。ですので、そんな時に役にたつ『ギガファイル便』を使用しましょう。

ギガファイル便


300GBまでのデータを無料で送ることが可能で、ドロップするとダウンロード用のURLが発行されます。
それを入稿先に送るだけですので、重いファイルをとても簡単に入稿することができます。


無料で簡単に扱うことができますので、バンバン活用しましょう!


ちきんまさBLOG

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ABOUT US
ちきんまさ
本職で住宅会社のブランディング・クリエイティブデザインをしながら、兼業でWebデザイン・クリエイティブデザイン全般・ロゴ作成など取り組んでいます。 行政書士や宅地建物取引士も合格、経験済みで兼業視野。 とにかく自分がやりたいことはやらずにはいられない好奇心を叶え続けるべく、常に学び、行動することを続けています。